2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

024 君と遊んだあの日は日曜日であった。

初点 きみと あそんだ あのひわ にちようびであった。 日点 きみと あそんだ あの ひわ にちよーびで あった。 仮名 きみとあそんだあのひはにちようびであった。 原文 君と遊んだあの日は日曜日であった。

023 あの子は快刀乱麻を断つようにすべてをこなしていった。

初点 あのこわ かいとう らんまを たつように すべてを こなしていった。 日点 あの こわ かいとー らんまを たつよーに すべてを こなして いった。 仮名 あのこはかいとうらんまをたつようにすべてをこなしていった。 原文 あの子は快刀乱麻を断つようにす…

022 ドンドコバタバタがたごとがたごとと音がした。

初点 どんどこばたばた がたごとがたごとと おとがした。 日点 どんどこ ばたばた がたごと がたごとと おとが した。 仮名 どんどこばたばたがたごとがたごととおとがした。 原文 ドンドコバタバタがたごとがたごとと音がした。

021 ギブアンドテイクなライフ・スタイル。

初点 ぎぶあんどていくな らいふすたいる。 日点 ぎぶ あんど ていくな らいふ すたいる。 仮名 ぎぶあんどていくならいふ・すたいる。 原文 ギブアンドテイクなライフ・スタイル。

020 知らず知らずのうちに遠くへ遠くへやってきていた。

初点 しらずしらずのうちに とおくえとおくえやってきていた。 日点 しらず しらずの うちに とおくえ とおくえ やって きて いた。 仮名 しらずしらずのうちにとおくへとおくへやってきていた。 原文 知らず知らずのうちに遠くへ遠くへやってきていた。

019 点字の父・ルイ・ブライユと、日本点字の翻案者・石川倉次先生。

初点 てんじのちち・ るいぶらいゆと、 にほんてんじのほんあんしゃ・ いしかわくらじせんせい。 日点 てんじの ちち・ るい ぶらいゆと、 にほん てんじの ほんあんしゃ・ いしかわ くらじ せんせい。 仮名 てんじのちち・るいぶらいゆと、にほんてんじのほ…

018 旅がらすの浪人侍が柱時計をみじん切りにした。

初点 たびがらすのろうにんざむらいが はしらどけいを みじんぎりにした。 日点 たびがらすの ろーにんざむらいが はしらどけいを みじんぎりに した。 仮名 たびがらすのろうにんざむらいがはしらどけいをみじんぎりにした。 原文 旅がらすの浪人侍が柱時計…

017 丁度特別急行の電車が来た。

初点 ちょうど とくべつきゅうこうのでんしゃが きた。 日点 ちょーど とくべつ きゅーこーの でんしゃが きた。 仮名 ちょうどとくべつきゅうこうのでんしゃがきた。 原文 丁度特別急行の電車が来た。

016 ギラギラ眩しい朝日も薄明るい朝焼けも味わい深い。

初点 ぎらぎら まぶしい あさひも うすあかるい あさやけも あじわいぶかい。 日点 ぎらぎら まぶしい あさひも うすあかるい あさやけも あじわいぶかい。 仮名 ぎらぎらまぶしいあさひもうすあかるいあさやけもあじわいぶかい。 原文 ギラギラ眩しい朝日も…

015 それは良い悪いとか綺麗汚いの話ではない。

初点 それわよいわるいとか きれい きたないの はなしでわない。 日点 それわ よい わるいとか きれい きたないの はなしでわ ない。 仮名 それはよいわるいとかきれいきたないのはなしではない。 原文 それは良い悪いとか綺麗汚いの話ではない。

014 清く正しく美しく生きろとコーチに言われた。

初点 きよく ただしく うつくしくいきろと こーちにいわれた。 日点 きよく ただしく うつくしく いきろと こーちに いわれた。 仮名 きよくただしくうつくしくいきろとこーちにいわれた。 原文 清く正しく美しく生きろとコーチに言われた。

013 この所お金がなくなって、それどころではなくなった。

初点 このところ おかねがなくなって、 それどころでわなくなった。 日点 この ところ おかねが なくなって、 それどころでわ なく なった。 仮名 このところおかねがなくなって、それどころではなくなった。 原文 この所お金がなくなって、それどころではな…

012 彼は、言うことは言わねばならないということを仰っていた。

初点 かれわ、 いうことわいわねばならないということをおっしゃっていた。 日点 かれわ、 いう ことわ いわねば ならないと いう ことを おっしゃって いた。 仮名 かれは、いうことはいわねばならないということをおっしゃっていた。 原文 彼は、言うこと…

011 内容が無いということのないようにする。

初点 ないようがないということのないようにする。 日点 ないよーが ないと いう ことの ないよーに する。 仮名 ないようがないということのないようにする。 原文 内容が無いということのないようにする。

010 どうでもいいが、どうなるんだろう?

初点 どうでもいいが、 どうなるんだろう? 日点 どーでも いいが、 どー なるんだろー? 仮名 どうでもいいが、どうなるんだろう? 原文 どうでもいいが、どうなるんだろう?

009 そうしていただければ幸いです。

初点 そうしていただければ さいわいです。 日点 そー して いただければ さいわいです。 仮名 そうしていただければさいわいです。 原文 そうしていただければ幸いです。

008 その度胸のある人は、人間なるようになると思っている。

初点 そのどきょうあるひとわ、 にんげんなるようになると おもっている。 日点 その どきょー ある ひとわ、 にんげん なるよーに なると おもって いる。 仮名 そのどきょうあるひとは、にんげんなるようになるとおもっている。 原文 その度胸ある人は、人…

007 それに関して説明すればこうして理解させることができる。

初点 それに かんして せつめいすれば こうして りかいさせることが できる。 日点 それに かんして せつめい すれば こー して りかい させる ことが できる。 仮名 それにかんしてせつめいすればこうしてりかいさせることができる。 原文 それに関して説明…

006 話し合おうと言って笑いながらやって来たのが彼だった。

初点 はなしあおうといってわらいながらやってきたのが かれだった。 日点 はなしあおーと いって わらいながら やって きたのが かれだった。 仮名 はなしあおうといってわらいながらやってきたのがかれだった。 原文 話し合おうと言って笑いながらやって来…

005 歩き疲れた体に水が染み渡り、元気が満ちてきた。

初点 あるきつかれた からだに みずが しみわたり、 げんきが みちてきた。 日点 あるきつかれた からだに みずが しみわたり、 げんきが みちて きた。 仮名 あるきつかれたからだにみずがしみわたり、げんきがみちてきた。 原文 歩き疲れた体に水が染み渡…

004 渡航に際し、乗船できるようにお願いします。

初点 とこうに さいし、 じょうせんできるように おねがいします。 日点 とこーに さいし、 じょーせん できるよーに おねがい します。 仮名 とこうにさいし、じょうせんできるようにおねがいします。 原文 渡航に際し、乗船できるようにお願いします。

003 ここはどこだろうかと、その辺の人に訊いた。

初点 ここわ どこだろうかと、 そのへんのひとに きいた。 日点 ここわ どこだろーかと、 そのへんの ひとに きいた。 仮名 ここはどこだろうかと、そのへんのひとにきいた。 原文 ここはどこだろうかと、その辺の人に訊いた。

002 金印には漢の倭の奴の国王と記されてあった。

初点 きんいんにわ かんのわのなのこくおうと しるされてあった。 日点 きんいんにわ かんの わの なの こくおーと しるされて あった。 仮名 きんいんにはかんのわのなのこくおうとしるされてあった。 原文 金印には漢の倭の奴の国王と記されてあった。

001 人は未来へ向かう。

初点 ひとわ みらいえ むかう。 日点 ひとわ みらいえ むかう。 仮名 ひとはみらいへむかう。 原文 人は未来へ向かう。

000 例文集の内容

初点 初級点字による表記 (あたらしい提案での点訳) 日点 日本点字表記法 2001年版による表記 (現在の正しい点訳) 仮名 現代仮名遣いのひらがなによるベタ表記 原文 漢字かな混じりの現代文による表記

絵点字フォントホームページ

『初級点字』草案の、くわしいルール説明や、基本となる考え方は、つぎの「絵点字フォント」ホームページをご覧ください。 http://www4.ctktv.ne.jp/~kasa1881/ 「Top」→「初級点字」草案 「Top」→「白雨の持論」

はじめに 〜初級点字の例文集として〜

はじめまして。河西白雨と申します。 ふだんは点字フォントを制作などしております。ここでは、おもに『初級点字』という新しい点字文法の試みを、具体的な例文として示していきたいと思います。『初級点字』は、点字を正しく書くための正書法「日本点字表記…